
京都嵯峨野から、保津川の渓谷を通ぬけて亀岡方面に向かう嵯峨野トロッコ列車。春の桜や秋の紅葉シーズンは特に人気がある観光列車です。
片道25分ほどかけて、美しい自然の中をゆっくり走ります。景色をゆっくり楽しんでください。オープン車両もついていますよ!
嵯峨野トロッコ列車とは?

京都嵯峨野から発着するトロッコ列車とは、嵯峨野観光鉄道が運営する観光専用鉄道です。
JR嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅と、JR馬堀駅から500mほどのところにあるトロッコ亀岡駅とを結んで走ります。
観光鉄道ですので、スピードはゆっくりめの平均時速約25km。保津川沿いの自然や美しい渓谷をゆっくりと見て楽しめます。
窓ガラスのないオープン車両『ザ・リッチ号』は、この列車の5号車のことですが、ここに乗ると、一層景観が楽しめます。
春のお花見や秋の紅葉の季節は特に大人気です。全席指定ですので、事前の予約必須です。
この季節は、オープン車両に乗っていると、本当に風が気持ちいいですし、保津川の渓谷を走るトロッコ列車からの眺めは最高です。
トロッコ列車の乗り方や予約方法は?

前売り券は、JR西日本の主な駅の「みどりの窓口」や全国の主な旅行会社で購入できます。乗車日1ヶ月前の午前10時から販売されます。
インターネット予約/購入もできます。
当日券は現地の駅窓口で買えます。
ただし、注意が必要なのは、リッチ号に乗る場合です。リッチ号の乗車券は当日販売のみなのです。
従って、リッチ号に乗る場合は、当日乗車券を並んで購入するか、前売乗車券を購入して、乗車当日にトロッコ各駅窓口にてリッチ号の当日乗車券と交換してもらうことになります(手数料不要)。
トロッコ列車でリッチ号に乗ることを目的とされている方は、事前に嵯峨野観光鉄道の公式サイトを見てチェックしておいてください。
この節のトップにある写真、保津川を挟んで右側の岸の上をトロッコ列車が走ります。左側に見える建物は大悲閣です。
トロッコ嵯峨駅でトロッコ列車を出発を待つ時間の楽しみ方

トロッコ嵯峨駅には、トロッコ列車の出発時間を待つ間もいろいろと楽しめる場所があります。
まず、SL広場。正面入口から入ってすぐ左手にある広場で、大きくはありませんが、1車両のSLの展示と休憩場所があります。
次に、19世紀ホールです。これはトロッコ嵯峨駅の建物に入って左に曲がったところにあるホールで、ここにもSLの展示場がありますし、カフェも併設されているので、休憩や待ち時間にぴったりです。
ここには、ピアノやオルガンの展示もあるのですが、コンサートが開かれることもあります。
そして、なんといってもおすすめは、トロッコ嵯峨駅の一番奥にある、ジオラマ京都JAPANというジオラマ館です。
日本最大級の鉄道ジオラマミュージアムということで、その大きさはいうまでもありません。
京都の史跡や街並みをテーマとしたジオラマが精巧に作り込まれていて、その中を鉄道模型やバス、ロープウェイが走っています。
巨大なジオラマの中央には、その上部に橋がかけられていて、上からジオラマ全景を見下ろすことができるようになっています。
そして、このジオラマを走る鉄道模型は、有料ですが、自分で運転できるようになっているのです。
運転場所は6箇所程度あったように思います。小さなお子さんも運転できるように、足台が設けられていました。
トロッコ列車は1時間に1本の運行で、場合によってはそれなりの待ち時間が発生すると思いますが、これだけの施設があれば、待ち時間も楽しみながら過ごせそうですね。